携帯ページ

HOME»  CONTENTS»  トルコ石の説明

トルコ石の説明

 
トルコ石の説明

トルコ石は人類が愛用した宝石の中でも最も古い歴史があります。古代エジプトの 遺跡より紀元前5000年程前のブレスレットが出土されており、おそらく最古のジュエ リーだと思われます。

トルコ石はトルコの商人によりシルクロードを使ってヨーロッパに運ばれておりました。


石の由来はトルコの商人がトルコを経由してヨーロッパに供給していた為に付けられ たものです。最初は “ turceis ” 後にフランス語にて “ turquois ” 英語圏ではそれに “ e ” を付けて “ turquoise ” となりました。

ここで注意して頂きたいのは、トルコ石はトルコでは出土しません。

中近東のシナイ半島(現在エジプト)にて採掘されたトルコ石が最も古く、後にペル シャ(現在のイラン北東部の町メシェッド)がその後の主な採掘場所となりました。

現在の主な産地はアメリカ、イラン、中国、チベット、アフガニスタン、オーストラ リア、イスラエル、タンザニア、チリ、メキシコなどですが、良質の物はアメリカと イランにて採掘されます。



強度はダイヤモンドを10(最強)の十段階にて換算して4~7程です。もちろん4以 下の物も沢山採掘されますが、柔らかすぎる為にそのままの状態では宝石として成り 立ちません。

一番古くから愛されているトルコ石、実は天然強度が5~7のトルコ石は全体の生産 量の1割から2割ほどしかとれません。そのため、昔から良いトルコ石に見せる為、 色々な加工をしてきました。いくつかの方法を説明します。


1.Stabilized (ステイビライズド)
トルコ石は多孔質(細かい穴が無数ある)の為、穴に樹脂を入れて強度や色を出しま す。

2.Dyed Stabilized(ダイド ステイビライズド) 
方法はStabilizedと一緒ですが、液体プラスチックと共に青い塗料を入れて気圧を掛 け気泡の中に入れてしまいます。

3.Reconstituted(リコンステチュテッド)
一度石を粉にして、樹脂、塗料を混ぜて固め直します。

4.Enhanced(エンハンスド)
パテントの方法で分かりませんが、何かを気泡に入れて色を濃くします。

5.Waxed(ワックスド)
グリースや他の油などを石に浸透させることにより、色を濃くします。


トルコ石の化学式はCuAl6((HO)2/PO4)4・4H2O。
分かりやすく説明するとアルミニウムと銅の水和リン酸塩からなる鉱物です。

アルミニウムは長石からリンはリン灰石や動物などの化石から、銅は銅鉱より供給さ れます。日本も銅山があるのになぜ取れないの?と思う人もいると思いますが、トルコ石の青は銅の緑青によって作られます。余り雨が降りすぎると、緑青が結晶化する前に流れてしまいます。その為、砂漠地帯のみにて形成されます。


トルコ石の価値は石の色、石の硬さ、どこの鉱山にて何時採掘されたか、取れた石の 形状、石のMatrix(不純物)の入り具合など色々な要素により決まります。

トルコ石はロイヤルブル-から深緑までの間の色は全てでます。 アメリカでは濃い青が最も高価とされていますが、ヨーロッパでは薄い水色が最も高 価とされております。僕はアメリカの言い分の方が正しい様な気もします。

薄い水色や空青色(ロビンスエッグブルー)などは強度が余り無く多孔質な為、変色 が早く長年愛用できません。使っていると綺麗な水色から光沢が無い深緑に変ってい きます。

ここで注意すべき点は、天然石のみにこの現象が起こります。Stabilizeや他の加工 処理済の石は略変色しません。

石の硬さが重要になってきます。 色が濃いという事は銅分が強く密度が濃い硬い石となります。逆に薄い色は銅分が弱 く多孔質、よって軟らかい石になります。アルミの代わりに鉄が入る事により緑色の石になります。こちらも濃い緑の方が硬くなります。鉄より銅の方が高い為、青いトルコ石のほうが高価になります。

何時、どこの国、どの鉱山で採掘されたかも値段が決まる重要な要素です。 古い鉱山の石だから良いのではなく、良い脈が昔にあったと考える方が正しいかもし れません。たとえばネバダ州のナンバーエイトと言う鉱山がありました。1929年より 1952年頃まで採掘されておりました。この山の質の良い石はとにかく素晴らしい。で すがこの鉱山でも質の悪い石も沢山出たはずです。50年以上昔の石です、良い物はわ ずかしか残っておりません。質の悪い石をネームバリューのみで販売するのはどうか と思います。この鉱山に限らず昔の良い石は、良質な為値段が上がったのです。

取れた石の形状により強度が分かる場合もあります。 大きく取れた形状は2通りあります。

一つはNuggetと言われる、魂状、団魂状にて産出します。こちらの石は硬く値段の上 がる石と考えて良いでしょう。もう一つはVeinと言われる、脈状の石です。こちらは岩の割れ目などにて形成されます。ほとんどの脈状の石は魂状より弱く、値段も比較的安いです。

不純物(Matrix)の入り方も重要な要素です。 網目状の線が石に入る物をSpider Web Turquoiseと言います。トルコ石の粒子が小さ ければ小さいほど石は硬くなります。小さい粒子の石が母岩(Matrix)により一つの 塊の石になったときに、Spider Wed Turquoise は形成されます。この様な石は硬く 長年愛用することが出来ます。逆に線が入らない石は軟らかくなります。 その他に地層によっては、水晶や黄鉄鉱などが入る場合もあります。 Matrix 自体の色はさまざまです。茶色はlimonite、灰色はsandstone, 黒はjasper やpsilomelaneと言う石らしいです。



取り扱いの注意ですが、良い石は硬く何もしなくても長年愛用する事が出来ます。無論、傷は付きますが、全ての石も傷は付きます。軟らかい石は使った後に布などで拭く以外ありません。250度にて石は鈍い緑色になります、彫金をする人などは気をつけてください。