“最新”のヴィンテージインディアンジュエリー

Bisbee Classic Terminal bangle K18



「Bisbee」(ビスビー)は、1960年頃から採掘され始めたアリゾナ州を代表するターコイズだ。本キャンペーンでこれまで紹介してきたジュエリーはいずれもネバダ産で、アリゾナ州産は初の紹介となる。


アリゾナの4大ターコイズと言えば、ビスビー、モレンシー、スリーピングビューティー、そしてキングマン。中でも、ビスビーは世界的に人気が高い石として知られている。


元々ビスビーにはクイーンズ・マインという巨大銅山があり、ターコイズは副産物でしかなかった。1967年頃から良いターコイズが採掘できるようになったものの、後に閉山されてしまったため、現在流通している石は当時採掘されたもののみだ。


アリゾナのターコイズの特徴として、ターコイズの鉱脈が脈状のため、石が圧縮し切れず硬度はそれほど高くない。しかし、硬くないからこそ青色が強いターコイズとなり、透明感のある明るい青色を見せる。


ただし、現在流通しているビスビーの多くは、「ザッカライズ」と呼ばれる電熱処理を施した人工的な着色がされていることが多いのだという。このバングルに埋め込まれたビスビーは、1970年代にコレクターが持っていた原石を、小寺の古くからの友人がカット。正真正銘の天然のターコイズだ。


矢に込められた神への願い


18Kを使用したバングルのデザインは、1800年代後半に流行した最初期のネイティブアメリカンジュエリー。ここではあえて当時の呼び方を尊重し、「インディアンジュエリー」と呼ぶが、それをイメージしたと小寺は言う。刻まれているのは、彼らの武器である弓矢だ。


「ネイティブアメリカンたちにとって弓矢は、自分の身を守る武器であると同時に、お守りの意味を持っていたんです。矢には羽が使われていますが、神の力や啓示が羽を通して人に伝わると信じられていました。部族によっては、儀式で鷲などの羽が使用されていますよね。


当時、加工技術を持っていなかったネイティブアメリカンに、ヨーロッパの人たちがブラックスミス(鍛冶屋)の技術を伝え、馬蹄など様々なものを作らせるようになりました。そこで学んだ技術を応用して、彼らはジュエリーやブレスレットを作るようになっていきます。


その報酬が銀貨などで支払われたのですが、銀貨の価値はわかってはいたものの、そのまま所持していても使える先もそれほどなかったネイティブアメリカンたちにとっては、銀貨として所持するのではなく、お守りとしての宝飾品に加工しました。それがインディアンジュエリーの発祥と言われています。


そのことは、ヴィンテージインディアンジュエリーの成分を調べることで判明しています。『ブリタニアシルバー』と呼ばれるそれは、銀の含有率がアメリカやメキシコで流通していた銀とは異なるんです」


複雑な模様を削り出すことができなかったため、タガネなどで刻印したり、金属で引っかく「エッチング」などの技法が使われていた。勤勉な彼らの技術はより洗練されていき、多くのインディアンジュエリーアーティストが生まれたのだ。





伝統的なバングルを現代風にアレンジ


加工技術が拙く、原始的なやり方で生み出されたインディアンジュエリー。しかし現在はそんな素朴なデザインのインディアンジュエリーに人気が集まっている。小寺はその時代のデザインを現代風にアレンジして蘇らせようと考えた。


「最初期のインディアンジュエリーは現在、非常に価値が高まっています。アメリカの歴史が刻まれ、当時のネイティブアメリカンたちの生き様を物語る“証人”としての存在であり、歴史的価値を持つ骨董品の領域です。


僕はそんな彼らが作り出した神が宿るお守りを、日常的に身に付けられるジュエリーにしたかったのです。羽矢のデザインは手に収まった時に見える美しさの黄金比を考えて、当時のようなヤスリ加工を施しました。


そして、ターミナル部分にはもうひとつの彼らの精神性の象徴であるターコイズを埋め込みました。石自体は小さいですが、ビスビーは不純物が含まれやすいため、それらを取り除いて美しい部分だけを使うためにこのサイズにしました。2つとも非常に美しい青色で曇りひとつない、1万個に1個あるかないか、というクオリティです」


シンプルでありながらも、見る者にも身につける者にも圧倒的な価値を感じさせる仕上がり。オーデマ・ピゲのようなヴィンテージ時計と対にして身につけたり、シルバーのバングルと一緒に楽しんでもいい。


小寺だから作れるインディアン感のないインディアンジュエリー


小寺が大事にしたのは、ネイティブアメリカンが大切にした精神性。しかし、インディアンジュエリーのかたちにはこだわってはいない。


「僕はネイティブアメリカンではありませんから、どれだけ頑張っても彼らの心の奥深くを表現することは難しい。でも、僕がターコイズに魅せられ、彼らのジュエリーに憧れたのは、自分にないものがあったからです。


僕は彼らと違う。だからこそ、彼らの魅力、すごさがわかる。押し付けるような“インディアン感”をいかに出さずに、日本人デザイナーっぽさを消すかを追究したのが、このバングルなんです」


いま人気があるインディアンジュエリーのデザインを真似しても、それは模倣品でしかない。大切にすべきは見た目の意匠ではなく、デザインの真意を理解して、現代人が楽しめるものに昇華させること。時空を超えたジュエリーデザイナーのコラボレーションが、小寺の手を借りて実現した。



参考商品
・写真装着シルバーバングル:Side Fluted Bangle
・ゴールドバングル:K22 Classic bangle

Bisbee Classic Terminal bangle K18

1880年以前に作られた初期のネイティブシルバーバングルの復刻版を、豪華K18イエローゴールドで制作。

バングルの模様は矢じりで、北米ネイティブにとってはお守りであり、平和を意味する。

開口部にあしらわれるターコイズはハイグレードで光が透き通るような透明感があるBisbee。
わかる人にはわかる超絶リッチな逸品。
このバングルを身に着けて至極の時間を過ごして頂きたい。

Bisbee Classic Terminal bangle K18

Secret Price
■Category: Bracelet
■Artist: Yasutomo Kodera
■Origin: Bisbee
■Size: 内周:14.7cm
開口部:2.7cm
最大幅:0.55cm
総重量:約60g
※内周+開口部がおおよその腕回りとなります。
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